ミセス・ハリス、パリへ行く(1)

7件の記録
- 霧@yoruto2025年4月12日読み終わった借りてきた本文、p28より抜粋。 ハリスおばさんの城は、苦労つづきのしみだらけという風采だったが、それでもハリスおばさんは、自分なりにけなげに、この部屋をかざってきたのだった。生活の苦しみのにじんでいるハリスおばさんの部屋には、じつのところ、そのような最高級のぜいたく品、あでやかなドレスなどがはいりこむ余地はなかった。 しかし、ハリスおばさんは、そんなドレスをぜひとも自分も持ちたかった。ドレスを戸だなの中につるしておいて、家を留守にして働いているときも、(あそににあれがあるんだよ)と、いつも思っていられる、帰って戸をあけると、そこには、すてきな手ざわりと、目の保養をさせてくれる自分のドレスが待っている。そうなったら、どんなにいいだろう。 読んだ感想(というよりは、ひとこと) ミス ペンローズにはバチが当たりますように!