
ツユクサ
@tsuyukusa
2026年10月14日
星を編む
凪良ゆう
読み終わった
個人的に前作よりキツかった。苦しくて喘ぎながらも一気読み。
「星を編む」だけスッキリしない。読書中も読後もずっとザラザラが消えない。
二人は現代の父権主義やルッキズムという社会構造に運良くはまったからこそ、出版業界という競争社会に生き残れた部分があるのではないか。
二人を取り巻く社会構造が透けて見えるようで、それがグロテスクに感じた。
櫂や仕事に対する真摯さや情熱が対比となり、それが社会のあり方のグロさをうっすらと浮かび上がらせているような。
でも、二階堂と植木と似た立場の人たちには刺さるんだろうなと思う。
どの視点で読むか、どの立場に自分を置いて読むかで、かなり印象が違うんじゃないかと感じた。
終盤の北村先生と暁海の夫婦喧嘩に思わずニッコリ。たまらなくて何度も読み返している。
凪良先生の物語は、ラストに劇薬的な不幸もなく、大逆転の幸福もなく、みんなが折り合いをつけて日常を歩んでいくという感じがとてもリアルだと思う。
わかりやすい救いや大団円がないところに私は救われるから、トラウマを抉られつつも手に取ってしまう。

