
Jenの日常
@jennonichijo
2026年10月14日

光と糸
ハン・ガン
読んでる
私は著者についてよく知らない。彼女がどんな人なのかも。(実は最近本屋で見かけ、「少し前にノーベル賞を取っていたなー」と思い、ミーハー心で今、読んでいる)
でも、彼女の文章を読んでいると、ついつい「才能」ついて考えてしまう。
才能を持つ人は幸せなのだろうか。社会的成功はしやすいのだろうけど、その大きな才能ゆえに、心は大きく揺さぶられる。心身を損なわないために、才能を乗りこなすために、大変な労力も同時に背負っていないだろうか?
人の心の機微に気づけてしまう。そしてそれを言葉という形でアウトプットできる。だからこそ、ノーベル文学賞を受賞出来たし、社会にも影響を与えられる。
でも、同時に繊細さを持つ者ならではの大変さもある。きっと。
白色テロを体験した人の心の機微に迫り、作品として仕上げる。だけど作品が完成したからといって、即スッパリ割り切れるものではないのだろう。その割り切れなさこそ、愛であり、金の糸なのだろうけども。
世の中には自身の才能を持て余して、生を手放す人もきっといるんだろうな…。そう思うくらい、息苦しい。
私は作家でもない、いち小市民なので、どんなに理不尽で苦しい時でもそれらを乗り越える為に、きっとかげでは何かしらのユーモアを人々は言い合っていたに違いない、それこそ人間の生命力ってもんだ、なんて不謹慎なことをついつい考えてしまう。
でももしかすると。その不謹慎さは韓国よりも地理的に南にあり、冬でも雪に閉ざされることがない国で生まれ育った人特有の大らかさ?大ざっぱさ?ゆえでもあり、翻れば寒い国で生まれ育った人にしか分からない、閉塞感?みたいなものもあるのかもしれないとも思う。
正直、これを読んでも著者の感覚に「あぁわかる分かる!」とはならない。
でもそういう孤独も含め、才能という乗り物をいかにして乗りこなすか。そんな才能を持つ人の日常を、垣間見れたような気持ちもするのだ。
