光と糸

光と糸
光と糸
ハン・ガン
河出書房新社
2025年12月19日
21件の記録
  • Jenの日常
    Jenの日常
    @jennonichijo
    2026年10月15日
    10/15 読み進めるうち、庭の話で、「鏡を使って光を集める」ってのは、執筆に対するある意味メタファーのような気がしてきた。 重い歴史を過去のものとはせず、抱え続け、執筆を通して傷ついた人に心を寄せる。その「執筆すること」=「鏡を動かす」的な。 時代は常に動き続ける。自転を止めない地球のように。その地球の動きを読みながら、合わせながら、光をあてる。 なにもしなければ、陽当たりの悪い場所で植物を育てるのは難しい。そこに鏡という手を加え、どうにか命を育もうとする。 ブルーベリーなどの実のなる木は枯れてしまったし、ハダニを駆除しようとした事で、クモのような益虫までいなくなったりもした。そういう試行錯誤も筆者にとっての執筆に似ている感じがした。 どんどん死に向かって肉薄していき、時に危うさまで感じた前半に対し、後半の庭の話は生の要素が加わり世界が色鮮やかになっていくのを感じる。 読み終えた今、ハン・ガンという人は、生と死を行き来しながら、生々しい死が歴史に埋もれないよう寄り添い続ける人なのだろうな、と思った。
  • Jenの日常
    Jenの日常
    @jennonichijo
    2026年10月14日
    庭の植物の話になった時、とてもホッとした。 著者の持つまるでガラスのような繊細な感覚、死に肉薄していく生活に、生々しくてでも地面にちゃんと根を張っている、「植物」という「生」の要素が加わった。 あぁ、なんという安心感! いつ、あちら側(死)にいってしまうのやら、と思いながら読んでいたのが一気に潮目が変わった。 そして私は、私の中の無意識のうちに死から遠ざかろうとする本能に気づく。 ページの向こう側に見える瑞々しい庭の気配を感じながら、しおり紐を挟み、本を閉じる。 続きはまた明日。
  • Jenの日常
    Jenの日常
    @jennonichijo
    2026年10月14日
    私は著者についてよく知らない。彼女がどんな人なのかも。(実は最近本屋で見かけ、「少し前にノーベル賞を取っていたなー」と思い、ミーハー心で今、読んでいる) でも、彼女の文章を読んでいると、ついつい「才能」ついて考えてしまう。 才能を持つ人は幸せなのだろうか。社会的成功はしやすいのだろうけど、その大きな才能ゆえに、心は大きく揺さぶられる。心身を損なわないために、才能を乗りこなすために、大変な労力も同時に背負っていないだろうか? 人の心の機微に気づけてしまう。そしてそれを言葉という形でアウトプットできる。だからこそ、ノーベル文学賞を受賞出来たし、社会にも影響を与えられる。 でも、同時に繊細さを持つ者ならではの大変さもある。きっと。 白色テロを体験した人の心の機微に迫り、作品として仕上げる。だけど作品が完成したからといって、即スッパリ割り切れるものではないのだろう。その割り切れなさこそ、愛であり、金の糸なのだろうけども。 世の中には自身の才能を持て余して、生を手放す人もきっといるんだろうな…。そう思うくらい、息苦しい。 私は作家でもない、いち小市民なので、どんなに理不尽で苦しい時でもそれらを乗り越える為に、きっとかげでは何かしらのユーモアを人々は言い合っていたに違いない、それこそ人間の生命力ってもんだ、なんて不謹慎なことをついつい考えてしまう。 でももしかすると。その不謹慎さは韓国よりも地理的に南にあり、冬でも雪に閉ざされることがない国で生まれ育った人特有の大らかさ?大ざっぱさ?ゆえでもあり、翻れば寒い国で生まれ育った人にしか分からない、閉塞感?みたいなものもあるのかもしれないとも思う。 正直、これを読んでも著者の感覚に「あぁわかる分かる!」とはならない。 でもそういう孤独も含め、才能という乗り物をいかにして乗りこなすか。そんな才能を持つ人の日常を、垣間見れたような気持ちもするのだ。
  • Jenの日常
    Jenの日常
    @jennonichijo
    2026年10月14日
    作家が本を書く時、作品に対してこんなにも誠実に向き合っているのか。 身を削ることも厭わないような誠実さ。それはまるで山に篭った修行僧のよう。 読んでいると、その誠実さに圧倒され、息が詰まって苦しくなる。自分が、酸欠になった池の鯉になって、パクパクしているような感覚に陥る。 それでもページをめくりたい。
  • Jenの日常
    Jenの日常
    @jennonichijo
    2026年10月13日
    この本は、図書館ではなくぜひ本屋で手に取ってほしい。 なぜなら、カバーの手触りがとても良いから。ずっと持っていたくなるような、独特の触感。吸い付くような触り心地。 私はこの作家の本を一度も読んだことがない。名前はいろんな場面で聞くけれど、どんな作家かもよく知らない。 冒頭、著者が子供の頃に書いた詩から始まる。 そして、その後作家として書いた作品についてその背景が語られる。その中で、過去の作品『ギリシャ語の時間』において、言葉を失った女性と視力を失いつつ男性の物語で「手触り」について書いたという一文があった。それをみて、「そういうことか!」と鳥肌がたった。 もっと続きを読みたい。 でも一文字ずつゆっくり大事に読みたい気もする。 この本を読み終えた時、私はどう感じるのだろう?そう思うと、めちゃくちゃワクワクする。
  • 珪乃冬
    珪乃冬
    @keinofuyu
    2026年9月26日
  • りも
    りも
    @cascade_R
    2026年7月11日
  • sr
    sr
    @sr_orc
    2026年7月6日
    雨音に耳を澄ませるような言葉でした。 自分自身の中に庭を作って、手ずから植えた樹を、どこかからいつの間にか根付いた種を、大切に育てたいように思う。 他の著書だと『すべての、白いものたちの』しか読んだことがなくて、他の本も読んでみたいけれど、多分、多分きっと苦しみながらその真摯で、誠実な言葉に向き合うことになるのだろう、という予感が少しあって、怖い。 「世界はなぜこれほどに暴力的で、苦痛に満ちている?/と同時に、世界はなぜこれほど美しいのか?」
  • こまはち
    こまはち
    @Komahati7
    2026年6月27日
  • ぎこちゃん
    ぎこちゃん
    @gye-k0
    2026年4月12日
  • stoner-
    @stoner___
    2026年3月11日
  • 🍺岩🍺
    🍺岩🍺
    @iwa_iwa
    2026年2月19日
  • ほうき
    ほうき
    @houki
    2026年1月16日
    とても良かった……どういった思いでこれまでの作品を描いてきたかが述べられていて感慨深い
  • じょう
    @castle0927
    2025年12月30日
  • ゆき
    ゆき
    @y_u_k_i_304
    1900年1月1日
  • i
    i
    @ttrcs
    1900年1月1日
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