
もん
@_mom_n
2025年4月12日

浮遊
遠野遥
読み終わった
心に残る一節
@ 図書館
『破局』があまりにも面白く、続けて『浮遊』も読んだ。
文芸誌に掲載されていた遠野さんのエッセイによると、『浮遊』の原稿は文藝賞受賞前に書かれたもので、改稿する中でふうかも碧くんも生まれたらしい。
元の作品も読んでみたいと思いつつ、碧くんを生み出してくれたことに心底感謝している。
p.91
「恋愛成就の神様なんだ。私たちも何か書く?」
私がそう言うと、僕はいい、神様は何もしてくれないからと碧くんは言った。
p.132
窓から見える夜景はこんなときでも綺麗だった。夜景を綺麗だと思う余裕があるなんて碧くんに悪い気がしたが、ふたりとも余裕をなくしているよりはいいだろうと思い直した。
