あべ
@propeller_ab05
『侍女の物語』を読み終え、その興奮醒めやらぬままの勢いで買ったもののあまりの分厚さに尻込みしてなんとなく読み始められず数ヶ月寝かせていた。そしてようやく手に取って読み始め、のめり込み、1日で読み終えてしまった。『面白い』という表現が適切なのか、ずしんと心に来る重さと見覚えのある辛さと、その一方で物語的な勢いは前作より増しておりページを捲る手が誇張でなく止まらなかった。
ページから目を上げたときに今自分のいる世界がこうでなくて良かったと一瞬安堵するが、少しずつこうなりつつある気配も感じている。まじで絶対嫌なんですけど……と思いながら、どうしたらそれを回避できるのか途方もない気持ちになる。