
Sanae
@sanaemizushima
2026年10月15日
常連のいない場所づくり
尾崎昂哉
読み終わった
“人気店”とか“多店舗展開”、“事業拡大”、よく聞くこういったワードは著者によると「求心性」のある店。そういうお店が世の中には多くて、果たしてこれがビジネスとして正解なのか?と思っていたけど、「遠心性」という考え方はすごくいいと思った。
一丸とならない、どんどん変容させていく、同じことは二度しない、など。
皆が対等でいられる空間づくり、著者のお店経営の経験から語られ、お客さん皆に開かれたお店なんだなということがよくわかった。
「カテゴライズされるということは売れやすくなる反面、期待の鎖に縛られるということでもある。」
「カテゴライズされるということは、それを求めて似たような人たちが集まるということでもある。同質性の人たちは群れやすく、常連しぐさに堕ちやすい」(p179)
お店の中が民主主義だなぁ。
「今は必要でなくとも、将来ふとした瞬間に需要が首をもたげてくることがきっとある。その時のために緩く長くずっと、価値観によってつながり続けていくことが大切なのだ。目の前の客だけでなく目に見えないファンのことも考え続けることで、場は一貫性を保ちながら過去の客も未来の客も待ち続けられる。現在だけを問題にしていると閉塞する一方だ。」(209-210)
ネットがあるからこそ繋がりを続けられることができる時代。ご近所の方だけでなく、日本中に、世界中に広げることもできる。
爆発的な人気を狙っても長く細く通ってくれるお客さんはつかない。この塩梅が著者さんうまいなぁと思うし、それを言語化して書籍にしているのがまたすごい。今後も楽しみな「夜学バー」さんだ。









