桃木綿 "ここはすべての夜明けまえ" 2026年10月15日

桃木綿
桃木綿
@momomomen
2026年10月15日
ここはすべての夜明けまえ
最近映画も小説もSFばっかすぎて食傷気味だったので(思えば、「宣伝では隠してたけど実はSFでした」をここ半年で2つくらっている…いや、そういうの好きだけど…)、心に刺さるとか言う話題の本をノールックで借りてきたら書き出しが「2123年10月1日」だった。 読み進めたら、めちゃくちゃポストアポカリプスでディストピアだった。っていうか早川書房のSFの賞とって出版された本だった。ノールックが過ぎたわ。 ハードカバー1冊だけど、読み応えとしては中編くらいなもんかな。 ろくな社会生活もないまま若くして不老不死になった女性による家族についての独白、というウェットさが狙い通り良かった。舞台設定とも噛み合っていた。 クライマックスの、主人公からシンちゃんへの感情の向け方とその後悔、2度目の手術を受けるかどうかの判断と結末への選択とか、一瞬陳腐なものに見えてそれを超えていく感じが気持ちよかった。 主人公の選んだ道は現代的だなーという感じがしつつ、清々しい。同時代に読めてよかったな。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved