
紅梅シュプレヒコール
@bear-jew
2026年10月16日
東の海神 西の滄海 十二国記
小野不由美
読み終わった
物語の流れは王道ながらも、小野不由美氏の表現力が加わることで独自の面白さを確立。
「読み応え」と「読みやすさ」を両立しているからこそ、シリーズは多くの読者を獲得できているのだろうなと感じます。
また、(赤い糸のように惹かれ合う)王と麒麟の関係性が琴線に触れている方も多いのでしょう。
わりと一定数はいる「ロマンスは欲しいけどラブはいらない」という層に、刺さる設定を考案しただけでも見事ですね。
さて今作ですが、度々登場していた延王〈尚隆〉の人間性が明らかに。
先王の圧政によって荒廃した雁国の王位に就いた彼の王としての素質は一体どれほどのものか。
燻り始めた内乱の気運に対し、彼が取る行動とは。
「民が額に汗して収穫したものを掠め取って、王はそれで食っている。その代わりに民が一人一人ではできぬことをやってやる。」
延王〈尚隆〉の王たる風格に痺れること間違いなしの第5巻です。
