
バルーン
@9kv8xiyi
2026年10月17日
タタール人の砂漠
ディーノ・ブッツァーティ,
脇功
読み終わった
@ 自宅
それでもやはりページは巡られ、人生の一部が過ぎたことには変わりはないのだ
辺境の砦でいつ来るか分からない敵に備えて青春を浪費する将校を主人公とした、所謂「待ち続ける小説」
閉鎖的な環境で、幻想にも近い期待を膨らませて、加速する日々を過ごすそんな主人公を見ていて辛かった。人生のターニングポイントを過ぎ去ってしまったことに主人公が気づくシーンは重かった。
でも社会で働いてる私も似たようなものだと思う。結局はその業界の、その会社の、その部署の、一つの側面しか知らないで生きている。毎日毎日同じことをやって、ストレスを溜めながら、いつか昇進や素敵な恋などで報われると、有限の時間の中で期待してる。本当にそれでいいのかと、時を超えて作者に問いかけられているような小説だった。








