
盛り
@fzke0315
2026年10月17日
カフカ断片集
フランツ・カフカ,
頭木弘樹
読み終わった
訳者あとがきでわからなくてよいと書いてあってとても安心した。
完成させないことに美があるとは小説で考えたことがなかった。
橋、法の前になど好きだったものは多数あって、特に好きなのが「虚栄心」「道は無限」「切れないパン」
「虚栄心」 虚栄心は人を醜悪にする。 だから、本当は虚栄心を押し殺されなければならないだろう。 だが、 虚栄心は押し殺されることはなく、傷つくだけだ。 そして、 「傷ついた 虚栄心」となる。
「道は無限」 道は無限であり、近道することも、遠回りすることもできない。 それなのに、誰もが無邪気に自分の物差しを当てる。 「やっぱりこれくらいは 進まないと。そうすれば人も認めてくれる」
この2篇は自己啓発か?というくらい共感。短いのに人間の心理がまとまっている。「切れないパン」は切られることに抵抗するパンを想像すると可愛くて、でも可愛いだけではない含意があるのだろうと思わせる。


