
ケイ
@flyingkei
2026年10月19日

岸辺のない海
金井美恵子
読み始めた
冒頭〜98ページ
とにかく、1974年の作品でこの作風は凄い! 登場する風景や小物、言葉遣いには時代を感じるけれど、文学作品としてはまったく古びていない。
他者と繋がりきれない孤独や、繋がりとして性的な手段も取るけれどその最中でも溶け合えなさを感じる、むしろ最中にこそ性的な欲望のための行為を世界と自分が繋がるための壁と感じてしまうところなど、この作品が世に出た数年後にデビューする村上春樹に先駆けた視点を感じる。更に、そうしたテーマを男性視点でリアルに描けているところも凄すぎる。回想や想像も入り込みつつ、時制としては常に「現在」であるこの作品世界にゆっくりひたっていきたい。