
翠
@mdr_33
2026年10月24日
ガーデン
千早茜
読み終わった
読了。
羽野に感じていた違和感、羽野の一人称によって語られるこの物語への違和感が、最後に言語化されて驚いた。
ひなが全部言ってくれた。
千早さんの描く人物は現実世界には存在しないような人ばかりだ。羽野みたいな男なんて絶対いないし。
女性もあまりにも女性的で。
それが千早茜さんの小説世界を作り上げている。
1人、また1人と羽野の元を去っていって、とうとう誰もいなくなってしまう。そうしてようやく自分の姿を見ようとする。
羽野は変われるのかなあ。変わろうと思うのかな。
ずっとあの庭で生きていくんじゃないかな。
女性は強いし羽野は弱い。
この物語に登場する女性たちは、自分の醜い感情にもがきながら、一生懸命に生きている。
それなのに羽野は彼女らに対して、彫刻を見ているかのように美しいという。
羽野は彼女らを冷静な目で見つめ、何もかも分かったふうな顔をする。自分が裁判官であるかのように。
誰よりも滑稽なのは羽野なのに。
羽野は一体何を守っているの?何がしたいの?
傷つきたくないのかな。ものすごく繊細な人。
よくわからない。
自分はすでにターニングポイントを迎えたなんて。そこから動くことはないなんて。三十代で言うな。


