
TOMOCK
@To_mock
2026年10月24日
幽冥の岸 十二国記
小野不由美
読み終わった
白銀〜を読むのはとても大変だったのに、幽冥の岸はあっという間に読めた。短編であるからと言うのもあるのかも知れない。
白銀を読んでいて気になっていた部分に一番ふさわしい形で手当がされている感じがして、とても読みやすかった。
墓守の話は背筋がそくっとする感じがしたし、琅燦の話は彼女がどうして阿選に手を貸してしまったのか理解する手立てになっている。
白玉の話は浮民にいまの世界の難民移民問題に引きつけて読みつつ、こんなところに転がっていくだなんて思っていなかったので驚いたし、
表題作の幽冥の岸は短いお話なのにエピソードがきちきちに詰まっていて、世界の構造と個人をずっと意識しながら読んでいた。
それにしても陽子は明るくなった。泰麒に少しでも光が差して、
驍宗と長く戴を治めていってほしい。そう願わずにいられない。
今回幽冥のために、8月末から時間をかけて全巻読み返してみたけれど、丁寧にしっかり読んでいくことで、いろんなところで考えさせられ、自分を省みるきっかけになった。
十二国記はファンタジーだけれど、その物語に生きている人たちが地に足をつけて先を歩き、導いてくれるような感覚になった。
また折々に読み返して、わたしを振り返る一助にしたい。




