
夏河
@myhookbooks
2026年10月25日

読み終わった
面白かった!
初めての内田洋子さんでした。随分前に買って、最初の「黒いミラノ」を途中まで読んで、その時はしっくりこなくて積読になっていた。なんとなく、夏が終わって、秋の真ん中、冬の気配が少しずつしてきた今の季節に合う気がする。
全編を通じて、じんわりとした異世界感があって、それはイタリアだからか、それとも時代のためなのか、はたまた内田洋子という人間がそのエピソードを描き出すからか、深くじっとりと染み入っていくようだった。
人間って、土地って、生きるって、さまざまな複雑さが重なり合って、いろいろ抱えて、それらを消化したり出来なかったり、とにかくたくさんの言葉には出来ない瞬間が描かれていて素晴らしかった。さすがエッセイの賞を同時受賞するだけある。
どれも良いのだけど、「僕とタンゴを踊ってくれたら」と「ジーノの家」が本当に染み入った。

