
Yum
@equinox_2289
2026年10月26日
カフネ
阿部暁子
読み終わった
この感情は知っている。
この憤りも、やるせなさも、こんなの捨ててしまいたいと思う気持も、自分がなくなるような心許なさも。
読み始めは、これはこういう伏線かな、と考えながら遠くから物語を見ている気持だったのが、
だんだん眼前に近づいてきた物語にいつしかすっぽりくるまれ、
読んでいるのは登場人物たちの感情なのに、自分の感情のエッセンスをたくさん並べて見せられている気持になった。
こうなるかなあとぼんやり考えた伏線は大体その通りで、けれどそんなことはどうでも良く、じんわりと熱い読後感が残った。

