
JUMPEI AMANO
@Amanong2
2025年4月13日

性/生をめぐる闘争
福永玄弥
まだ読んでる
お風呂読書
第4章3節の途中まで。内容としてはソウル市児童生徒人権条例の成立過程を追うパート。
〈エイズ・パニックを背景に、ゲイ男性が過剰な性愛のイメージを付与されてウイルスを撒き散らす「公敵」として強烈にスティグマ化されたのに対し、レズビアンはそもそも議論の対象とならなかった。軍刑法が問題化したのも「一級市民」としての男性間の性行為であり、女性は兵役からも、そして兵役に紐づけられた市民権のカテゴリーからも排除されていた。女性同士のロマンスや性愛がときに語られたとしても「まだ然るべき男性にめぐり会っていない思春期の一時的な問題」として矮小化・否認された。〉(220頁)
ジェンダー間の差異と権力勾配。忘れてはいけない視点。
「青少年の同性者である」ということ、について論じた項が殊更に重い...
〈青少年の同性愛者であることは[...]韓国社会において二重に周縁化されていることを意味する。「青少年であること」と「同性愛者であること」、いずれの場合も人権や権利の主体として想定されてこなかったからだ。〉(222頁)
韓国基督教総連合会を批判する遺書を残して命を絶ったユン・ヒョンソクの話がとても悲しく、またその理不尽に憤りを覚える。