秋雨 "メガホンとペンライト" 2026年10月28日

秋雨
秋雨
@akhno_k6
2026年10月28日
メガホンとペンライト
メガホンとペンライト
キム・キョンファ
元々原発デモが行われていた2015年頃の時期から「デモ」という集団行動自体に関心を持っていた自分ですが、デモという行為に意味はあるのか? それはどんな効果を波及するのか? またデモ以外に国民が政府へ要求する方法は他にないのか? という疑問を持ち続けていました。 本書では韓国の事例を中心に挙げつつ、それらを日本や世界のデモと比較しながら、デモがどのような影響を与えてきたか、どのような変遷を世界は経てきたのかを取り上げており、これまでもこれからもデモを行う・見かける両方の人にとって、価値のある本だと思いました。 特に韓国は民衆の動きによって政権を動かしてきた成功体験があります。その事例をメディア人類学の視点から分解し、学べることは、デモ自体とは別に各種メディアを客観的な眼差しで見つめ、自分なりに情報を咀嚼する力を深めるきっかけになれたと思いました。 韓国(と中国を含めたアジア地域)でどのようにして民主主義のための民衆による主張は行われてきたのか、その具体的な行動や歴史的変遷、そこで起こった失敗や成功の数々について知れます。 特に日本と韓国の歴史や文化的変遷の違いによる、政治的な声の主張のしにくさ(また、逆に他国と比較して"主張しやすい"意見は何か?)について知れたことが、日本の「声をあげにくい空気感」について、中々考えを深めることに限界を感じていたため、この本を読んでよかったな〜と思えたことのひとつでした。 私個人としても、2026年2月から国会前デモに、主に「戦争反対」の主張のため行くようになった人間のため、この本の中身には納得感を覚えています。 その上で、今後自分はどのように行動すべきかをさらに思考を深めていく必要があることも実感しました。 デモという行為にゴールはないため、長い人生の中でも時折読み返し、民主主義国家で生活する上で自分ができることは何か?を探る指標に、この本をしていきたいと思います。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved