図書館マン "隣の国の人々と出会う" 2026年10月28日

隣の国の人々と出会う
面白かった。 水正果、自分の好みに合いそうだから自宅で作って飲んでみたい。 ぼんやりとしか知らなかった隣の国の歴史や考え方を沢山知って、読んでいて好奇心を刺激された。 マル(言葉)、クル(文)、ソリ(声)、シ(詩)、サイ(あいだ)の5つの単語を章立てて、5つの視点から隣の国について紐解いていくエッセイ集。隣の国を説明するときに言葉・文・声・詩・あいだの5つがチョイスされてる部分に、隣の国の知の根強さを感じた。武より文という認識がより伝わってくるというか? ✏個人的メモ ・韓国語は朝鮮語とも呼ばれること ・「それは言葉になりますか?」の背景には「言葉に筋を通すべき」という詩の国としての道理があること ・セウォル号事件の遺族は美辞麗句しか並べない政府(言語略奪者)や、無理解な市民からの発言に殺されそうになっていること ・世宗大王が知識人と共に『訓民正音』を作り、言いたいことをみんなが書けるようにしたこと ・ハングルは「偉大な文字」という意味 ・子どものための「童詩」というジャンルがあって専門の詩人がいること ・長く厳しい検閲の歴史が詩の多さに直結し、痛みを知る人が多いからこそ詩が発展していったこと ・誰がの身代わりになって詩を書く作業をした作家がいたこと ・日本語への翻訳過程で日本語は無理をしてこすれあい拡張の傷を伴うこと ・朝鮮籍は北朝鮮の国籍を意味しないこと ✏気になった引用 ●キム・エラン『外は夏』 「『理解』とは、他人の中に入っていってその人の内面に触れ、魂を覗き見ることではなく、その人の外側に立つしかできないこと、完全に一体になれないことを謙虚に認め、その違いを肌で感じていく過程だったのかもしれない」 ●キ・ヒョンド『非歌_赤い月』 「誰が去っても、死んだとしても/ぼくらはみんな偉大な一人ぼっちだった」 ●チェ・スンジャ『かつて私は』 「私が存在してるっていうこと/それは永遠の噂にすぎないの」 ✏ブックリストの中で気になった本 キム・エラン『目の眩んだ者たちの国家』 キム・エラン『外は夏』、 野間秀樹『史上最強の韓国語練習帖 超入門編 いきなり読める!書ける!話せる!』 野間秀樹『図解でわかるハングルと韓国語文字の歴史としくみから学ぶ』 李良枝『ことばの杖 李良枝エッセイ集』(木蓮に寄せて) 多和田葉子『地球にちりばめられて』
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