イイヤン "コミケへの聖歌" 2025年4月14日

イイヤン
イイヤン
@h_d_d
2025年4月14日
コミケへの聖歌
文明が崩壊してから数世代経った頃の日本で、田舎の女の子たちが旧世代のマンガに憧れて自分たちで同人誌を作って、廃墟となった東京では自分たちと同じようにマンガ好きが集まって今でもコミケをしてるかもしれないと思う話。 生き残るのもやっとのときに文化を残したりすがることが本当にいいことなのか、システムの一部となってしまっていることを変えることの是非、そんな世界でマンガはどんな価値を持つのか、みたいな。 いちばん心に残ったのは、学校なんてとっくになくなってしまいどんなものかも知らない女の子たちがマンガで見た部活に憧れて、ほったて小屋の中に漫研の部室を再現して、そこでマンガを描いているという風景。カバーイラストで描かれているこの景色を、文明崩壊世界で彼女たちが自分たちで作ったのだと考えると、胸がいっぱいになります。
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