yayano "モモ" 2025年4月14日

yayano
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@yaya7
2025年4月14日
モモ
モモ
ミヒャエル・エンデ,
大島かおり
ちいさな少女モモと時間どろぼうの灰色の男たちによる、人間の心=尊厳を問い直す物語。 社会の枠組みから外れてしまっているように描かれる、ジジとベッポとモモのあたたかい友情が幾度となく胸を打った。 時間は人間そのものであって、時間がないとは心をなくす=忙しさによって、人生においてほかの大切なものを蔑ろにしてしまっていないか?と誰にでも当てはまってしまう、自身を振り返る一冊。 親が与えてくれた児童文学コレクションの中に「モモ」はたしかにあったけれど、小学高学年、それこそ「そんなことしてる暇がない(児童文学なんて読む暇がない)」時期を送っていた。そこから20年ほど経ってしまったけれど、いつ出会っても遅くないと思う。 途中、村上春樹の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」の世界に迷い込んだかと思った笑。こちらも大好きな作品。
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