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yayano
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@yaya7
読んだり書いたり聴いたり💭 いつか本屋を開く📚積読併読平気なタイプ
  • 2026年7月7日
    夏帆
    夏帆
    初の女性主人公。「新潮」の連載で1章と3章を読んでしまっていたので、ドキドキワクワクは控えめ。それでもじゅうぶんに楽しみにしていた。 前作といい今作といい、「あなた自身の世界のことです」というフィジカルとしての行動を促す直接的なメッセージが強く、とても好き。過去のメタファーだらけの曖昧な説明では、自由な解釈さえズレてしまうから、丁寧に説明してくれている。たとえば、そう、守護天使のジャック・ケルアックのようにね。
  • 2026年5月31日
    頭を木魚に
    頭を木魚に
    悲劇、悲劇、悲劇、悟り、悟り、悟り!と畳み掛けてくる笑い飯の漫才のような展開。悲劇ターンのディテールが濃すぎて、ちょっと読めなくなる場面もあるくらいだった。悟りの展開でみせる深みが、悲劇の印象を上回るところが、哲夫ならではなのかなと思いながら読了した。
  • 2026年5月31日
    増補改訂版 スマホ時代の哲学 「常時接続の世界」で失われた孤独をめぐる冒険
    アンデシュ・ハンセン「スマホ脳」を読んで弊害はよくわかったから、もうスマホを手放せばいいんでしょ?と直球策で暮らせるかというと、やっぱりいまの世の中それは無理で。弊害は理解しつつもスマホがある前提で、自己とのよりよい付き合い方をきちんと考えようよ、という真面目かつ親密な語りかけスタンス。 スマホの登場により常時接続が可能になった世界で、「孤立」「孤独(自己対話)」が失われたと著者はいう。燃えよドラゴンやエヴァの引用を多用しながら、加持リョウジボイスで「趣味を持て」と勧めてきます。 直接岩波文庫の古典に触れなくても、まずは「スマホ時代の哲学」あたりからなら中高生でも新書に馴染めるはず。参考文献や注釈も盛りだくさん。いやあ玉石混交とはいえ、こういうポリシーの本が存在するのはやはりいい時代だな。
  • 2026年5月22日
    カスバの男 モロッコ旅日記
    そりゃ30年前の旅日記だからいまはどうかわからないけど、それにしても「異国」への強烈な憧れを抱かせる着眼点である。「異国」に足を踏み入れると同時に絵を描いたり写真を撮ることを通した、「見る」というほんのコンマ何秒という瞬間への思索が本当におもしろい。角田光代による、読後すぐにモロッコに飛んだという解説も最高だった。
  • 2026年5月20日
    書きたいことがない人のための日記入門
    phaさんならではの、ゆる〜いこのくらいの密度で、ちょうどいいんだよなあ、日記なんて。と、ちゃぷちゃぷと浸かっていたらあっという間に読み終われるし、今日からなんでもいいから何かに少しだけ書いてみよ、と思える文章だった。
  • 2026年5月8日
    日記をつけて何になる?
    「日記ブーム」を懇切丁寧に解体して、普遍的な試みになればいいのに、と願う著者。語りかける文体が私には合わないのだけど、日記歴25年のものとして、考察に同調するものがあった。 また他人の日記を読むという行為について、「共感」と「発見」という接点の調和(これが醍醐味!)であり、「この人の時間に付き合ってみよう」という意思表示でもある、という二箇所の記述は、なるほど、と思った。
  • 2026年4月30日
    そいつはほんとに敵なのか
    この本を貫くのは、執拗なまでの自問自答のスタンス。「それって私はどうだっけ?」「え、私もやってるのでは?」現実に翻って、過去から現在までの私をしつこく振り返る、このスタンスに非常に共鳴する。そして自分が育った環境に原因があるのでは?と暴れ倒したくなる衝動も、とてもよくわかる。 本を通して自問自答しながら、編集者さんと併走しながら、駆け抜けた思考の履歴が見事だなと満足した。
  • 2026年4月24日
    言語化するための小説思考
    売れてる作家の頭の中身。現実で変な出来事に遭遇したら「あ、これ小説じゃん」と思えばいいのだな、もしかすると書けばいいのだな、と思えた。
  • 2026年4月23日
    BOXBOXBOXBOX
    BOXBOXBOXBOX
    労働小説!おもしろかった。文章が上手い。 よく宅配物のロストから着想して物語が書けるものだ。 労働と身体性、心と体の不一致(性別ではなくて)、ルーティンと刺激、そのようなことが徐々に強まったり弱まったりしていた。
  • 2026年4月20日
    ほんとうのことを書く練習
    セルフケアの側面があり、最初に読ませる相手は自分であること。自分を曝け出した排泄ではなく、誰かを傷つけるものにならない配慮をした読みものを書くこととして教えられる。個人的には他人からの目線を気にしすぎなように思えるのだけど、このスタンスがいまのスタンダードに近いのだろうなあ。
  • 2026年4月18日
    カラマーゾフの兄弟(5(エピローグ別巻))
    カラマーゾフの兄弟(5(エピローグ別巻))
    ミーチャ、イワン、アリョーシャの3人を、捻くれたキャラクターだとは思わない。冒頭でこの物語はアリョーシャが主人公だと書かれていたが、いわゆる主人公らしさはあまり見受けられなかった。ただどの場面にでも出没しており亀山氏いわく「第二の小説」にて明らかになったはず。それを読みたかったと、本当に思う。
  • 2026年4月18日
    カラマーゾフの兄弟(1)
    カラマーゾフの兄弟(1)
  • 2026年3月25日
    はくしむるち
    はくしむるち
    タイトル「はくしむるち」がまったく覚えられないまま読み始めた。 90才前後のおじーを媒介にした物語だ。むるちとは、この小説内で「大蛇」として使用される。嵐のように圧倒的で、暴力装置そのものだ。紙漉きをしたばかりの白紙のようなまっさらな若者たちが、そのむるちに、いまも巻き込まれ続けている。 若かりしおじーが戦地としての沖縄で過ごしたころの暴力。現在に生きる主人公の大叔父として、いまの沖縄にこびりついた暴力を観測する視線。そして土地そのものに、暴力の記憶が染みついている。 おじーがまだ生きているうちの話であるという設定が、これを書かせたのだと思う。いまでなければ嘘になってしまう、虚構になってしまう。いま現在、起こり続けていることなのに。その怒りをたしかに受け取った。
  • 2026年3月12日
    わたしたちの停留所と、書き写す夜
    わたしたちの停留所と、書き写す夜
    ケア労働、自分探し、40代独身。そんなキーワードが浮かぶ一冊。 家族の責任を担いながら、育児の重荷があるうちは、読むことも書くこともままならない。それでも時折美しいものを思い出しながら書き残す行為は、それまでに積み重ねてきたものがあるからこそ生まれるのだと思う。 図書館で借りたけれど、とてもよかったので買い直すつもり。
  • 2026年3月7日
    レシタティフ
    レシタティフ
    黒人と白人の女の子が主人公。まるで塩と黒胡椒といわれる同室の2人だが、どちらが塩でどちらが黒胡椒かが最後までわからない。人種を特定できる要素が巧妙に消し去られていて、それでも物語が成立するところにトニ・モリスンの真骨頂を感じる。
  • 2026年3月3日
    空、はてしない青 下
    空、はてしない青 下
    上巻がエミル過去編だったとしたなら、下巻はジョアンナ過去編。しかしジョアンナの過去が本当につらい。 エミルは元カノへの執着と理想の僕への固執、ジョアンナは自己および家族の尊厳と、も〜きみたちなんでくっついたの!!!と言いたくなるようなリアリティ。だって現実ってそんな感じだもんね。いやそれにしてもアンドレ家はマジ出禁。こっちが寛大にしてやればつけやがりやがって(真に怒りで震えながら読んだのだ) 父ジョゼフを軽率に扱い、ジョアンナは愚弄され、なによりも大切だったブルートム。そのままで生きていることに何故誇りを持てない?もしやリアルで遭遇した青臭男たちの煮え切らなさにキレて、作者はこの作品を書いたのでは?と思ったほど。 ピレネー山脈の美しさとか、エミルの最期の登山とか、ジョアンナの屹立とした人間性の美しさとか、出会った人たちのあたたかさとか、生と死の意味だとか、瞑想を通しての今ここに立ち返ることだとか、そういうことが全部アンドレ家のせいで記憶が飛びそう。ある意味で強烈な読書体験だったともいえる。
  • 2026年3月2日
    一生枯れないセンスとデザイン術 誰も教えてくれない本質的なテクニック
    芸大在学中に夏休みに受けたデザイン学科のオープン講座、たしかにこういう授業だったなと思い出した
  • 2026年2月25日
    空、はてしない青 上
    空、はてしない青 上
    上巻が進むにつれ、マインドフルネス、瞑想、自然と生きるジョアンナが、元彼女であるローラを引きずるエミルよりも、主人公に見えてくる。 きっかけはエミルの若年性アルツハイマーが進行し、際臨床試験を受けるなど終活準備をさせられることになった逃避行だったとしても、たまたまネットでの相方募集に飛び込んできたジョアンナは真に生きる人で、「理想の僕」で凝り固まっていたエミルの心がほぐれていった上巻だった。 ローラに対するエミル、マジでガキすぎてウケる、というのが心の底からの感想笑 モセやエウスに行ってみたい!なによりもピレネー山脈に!
  • 2026年2月22日
    本と歩く人
    本と歩く人
    2024年の映画化を前提に作られたかのよう! 本を配達することを生業とするカール老人と、9歳のおしゃまなシャシャの登場による開かれた物語。本の配達を待つ人物たちには、みなカール老人によってどこがで読んだ小説の登場人物にちなんだあだ名がつけられている。カール老人は大人だから、家から出ずに本を所望する相手のリクエストに応じた本を配達し続けてきた。でもシャシャは違う。自分の目で見たことを確かに信じ、カール老人の隣りでひとりで突き進む。 老人と少女(あるいは少年)という組み合わせで人々の人生に影響をもたらしていく、という物語は普遍のものだが、本作はその期待を裏切らない。そしてその裏切りは本作には絶対に必要ない。本が好きな人に読んで欲しいけど、それ以上に、隠しておきたい悩みやコンプレックスのある人にこそ届いて欲しいかもしれない。尼僧のシスターフッドったら!ああ映画で観たいな〜!
  • 2026年2月18日
    時の家
    時の家
    取り壊し寸前の家を物語の中心に据え、かつて住んだ人たちの生活というフィルターを通すことで、一方通行の小説という枠組みの中でも、時間が重層的に感じられてよかった。 ところどころに作者の時間や記憶に対する哲学が挟まれ、共感するところがあったこと。ある登場人物たちにとって阪神大震災がキーになっていることが、宝塚出身の作者のバックボーンを重ね合わせられ、同様に阪神間出身の私の物語にもリンクしたことが近年の芥川賞作品とは異なる点だった。 私にとってはとてもよい作品だった。
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