
かにぱん
@sophia_reneko
2026年10月30日
戦争広告代理店
高木徹
読み終わった
「民族浄化」というセンセーショナルな言葉はPR会社によって生み出されたものだった。
ボスニア紛争で「民族浄化」というワードと共に定着した「セルビア人=悪」のイメージは、後のコソボ紛争からNATOのベオグラード大規模空爆へ至る要因ともなった。
実際にはバルカン紛争に関わる民族間に完全な善悪など存在しないのに、その正論を語る中立派たちはPR会社が攻撃し巧みに排除していったことが書かれている。
本書から世論形成における根回しのノウハウを得ることで、あらゆるメディアが見せる政治の背後で倫理ではない別の力学が働いていることに想像力を向けられるようになる。
事象の複雑さを分かりやすいセンテンスで単純化(善悪二元論化)する世論誘導に乗せられない視点をもたらしてくれる名著だった。


