
amy
@note_1581
2025年4月14日

読み終わった
感想
『トワイライト・ウォリアーズ 決戦 九龍城砦』の映画を見て、そういえば香港のこと何も知らんなと思って読んだのであった。ちょうど香港関連で新書とかないかなと思ってたら、ぼる塾の酒寄さんが読んでいたので私も読むことにした。
現地の場所の名前や中国大陸、イギリス、日本の植民地支配と交差していて内容自体は簡単ではなかった。だけど著者の銭俊華氏が香港をガイドしてくれる、という設定で書かれているので、こちらに話しかけてきてくれる感じがあって読めた。もっと堅い口調だったら途中で挫折していたかもしれない…!
『カードキャプターさくら』に香港出身のキャラクターが出てくることにも触れており、"「香港」という表象は制作陣にとって魔法と神秘の雰囲気を作る舞台装置としては重要そうであはあるが、日本人ファンにとっては「香港」はどうでもいい存在のようだ。"という痛烈な批判があるが、それを否定できないだろうと思う。また香港人は広東語で話すが、香港人キャラクターに中国語をしゃべらせたこともあり、アニメの制作チームに香港人は広東語をしゃべることを知るスタッフがいなかったのだろうと指摘されている。
これらのことを考えるとフィクションコンテンツを愛する者として世界観の参考とする文化があるなら真摯になるべきだと思った。
そんな私も中国語が地域によって使う言葉の認識が異なるということは知っていたが、実際にどの地域でどの言葉が使われているのか、広東語が今置かれている状況と英語帝国主義の関係性も知らなかったので少しでも香港という場所や人のことを知ることができてよかったと思う


