ロトひろろ "それはどこでも起こり得る 壊..." 2026年11月1日

それはどこでも起こり得る 壊れゆく世界への抵抗
さまざまな社会問題を、言葉を手がかりに考察する一冊。 著者は英国在住なので、そこで見える問題について7つくらいのトピックで語ってくれる。 特に印象に残ったのは、クラス・シーリングについて。階級の壁は経済力だけでなく、幼少期から培われる教養、話し方、ユーモア、マナーといった振る舞いにもあらわれてしまい、努力して英国の名門大学に入っても、そこで当然とされるコミュニケーション様式になじめず、疎外されることがあると。 英国のような形の階級社会は日本では馴染みがないので、言われるまでこういうことは忘れてしまっていたりするね。 また、「上品」という言葉に階級的な上下関係が含まれているという指摘も面白い。マナーは他者への配慮として価値があるし、洗練された振る舞い自体が悪いとも思わない。が、その先に「上品」があり、それは時として受け手にとっね鼻についたり、距離を感じさせたりすることもあるのかなと。本人に排除の意図がなくても、結果的に階級の境界を作ってしまうのかもしれない。これはちょうど最近考えていたことだったので、僕的に特に「おっ?!」となったね。
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