Y "続・韓国カルチャー 描かれた..." 2025年4月14日

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@weitangshaobing
2025年4月14日
続・韓国カルチャー 描かれた「歴史」と社会の変化
【好きなところ引用】 トントンと菜を刻む音、シャカシャカとかき混ぜる音、ズズズッとすする音、コンコンと沸く音、ゴクンと飲む音。もちろんノロジカや鶏の鳴き声も良いのだが、私たちを元気にしてくれるのは、私たちも知っている身近な「生活の音」である。  実は韓国の人々は、こういった音の世界にとても敏感だ。韓国語は日本語以上に擬音語や擬声語が多い言語であり、おそらく世界一ではないかといわれるほどだ。はるかなる昔から、常に耳を澄まして音を聞き、それを言葉で表現し、文字に書き写してきた人々なのである。 今の韓国で最大の問題は、若者たちの就職難である。「大学は卒業したのに非正規雇用」という実態は憂うべきなのだろうが、「そもそも大学なんか出なくても、心地よく生きられるコミュニティがあればもっといい」、そう思っている人は韓国にも多いのだ。 韓国だって一朝一夕に今のような発展をなし得たわけではない。人々は私たちが想像する以上の努力をし、また犠牲も払ってきた。最近になって、自分が経験した過去の話をするようになったのは、そこから今にいたる「変化の過程」を知ってほしいと思ったからだ。 古今東西、隣国同士は政治的に対立しながら、時に為政者はその文化の流れさえも止めようとした。帝国日本にいたっては隣国の文化そのものを抹殺しようとし、自国文化もまた破壊した。パク・チャヌク監督の『お嬢さん』( 2016年)に登場する日韓の女性は、あの野蛮な時代につぶされかけた「文化」そのものだったと思う。
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