
本読みの旅人
@hi_tommy930
2026年11月1日
願うのは私に禁じられたこと
小山内園子,
梁貴子
読み終わった
自分自身を神の代理人と信じ、世の半分の男性に鉄槌を下そうとし、目を覚まさない世の半分の女性を軽蔑するカン・ミンジュにこそ、家父長制や他者への支配欲が内面化されている人物造形は意図したものなのだろう。カン・ミンジュのそういう言動は最後まで好きになれなかった。ペク・スンハにときめき、陶酔する自分を認めるような冷静さを演じているようで、執着している姿は彼女自身が軽蔑する世の女性たちそのものであり、だからこそ完全犯罪はできなかった。
刊行時から30年経った今も大して変化していない「歴史的に最も長く、そして最も緻密に行われてきた抑圧である男性による女性の支配」に絶望しつつも、30年前から闘いは続いていたという事実に韓国女性は勇気付けられているのだろう。
