
hina
@hina13f
2025年4月14日

写真が語るアイヌの近代
大坂拓
読み終わった
アイヌ
「生きながらにして「滅びゆく民族」の「標本」として扱われ、尊厳を奪われた人びとを歴史の中につなぎ直していく作業」
「写っているもの」と「写っていないもの」を手がかりにして、写真の向こうにある真実を読み解いてゆく。
まなざす側の意図と、まなさざれたひとの心の声が浮かび上がる。
*表紙は大正元年。至近距離に観光の和人が群がっている
帯の文に本書の意図がはっきりと書かれている。
噴火湾沿岸に生きた人びとの、「切り取られた」写真を歴史につなぎ直す。
「日本人」であることを強制される一方、ときに「伝統的なアイヌ」であることも求められ、差別のまなざしを向けられた人びとは、どのように生きたのか。明治時代以降、観光みやげとして流通した「アイヌ風俗写真」に写されたもの、写されなかったものの分析を通して実態を描き出す。








