写真が語るアイヌの近代

7件の記録
- hina@hina13f2025年4月14日読み終わったアイヌ「生きながらにして「滅びゆく民族」の「標本」として扱われ、尊厳を奪われた人びとを歴史の中につなぎ直していく作業」 「写っているもの」と「写っていないもの」を手がかりにして、写真の向こうにある真実を読み解いてゆく。 まなざす側の意図と、まなさざれたひとの心の声が浮かび上がる。 *表紙は大正元年。至近距離に観光の和人が群がっている 帯の文に本書の意図がはっきりと書かれている。 噴火湾沿岸に生きた人びとの、「切り取られた」写真を歴史につなぎ直す。 「日本人」であることを強制される一方、ときに「伝統的なアイヌ」であることも求められ、差別のまなざしを向けられた人びとは、どのように生きたのか。明治時代以降、観光みやげとして流通した「アイヌ風俗写真」に写されたもの、写されなかったものの分析を通して実態を描き出す。
- 本屋lighthouse@books-lighthouse2025年4月3日読めということか買ってほしい先週に引き続き今週もやってきた「入荷済みの本がもう一回やってくる」です。忙しい年度末、人の入れ替わりがある年度初め、を感じさせる問屋の慌てっぷり。なお、今回は明らかにほかの本屋さんの発注したものも2冊(2店舗分)あり、さすがにそれはお戻しいたします。ヒューマンエラーに愛される本屋、本日も無事オープンです。 というのはさておき、この本は大事な本ですから読む、あるいはとっておく、そういう人が少しでも多くなるといいな、と思います。本はアーカイブであり、参照物であり、歴史そのものでもある。意識的に残していかなければ、簡単に「なかったこと」にされてしまう。 https://books-lighthouse.stores.jp/items/67e523eed9e28d30ec3b08a6