もぐもぐ羊 "ケアする心" 2026年11月2日

ケアする心
ケアする心
キム・ユダム,
小山内園子
第三部「入所」「特別災難地域」「台風注意報」を読んだ。 第三部はケアを担いながら年を重ねた女たちの話だった。 「特別災難地域」のイルナムは老いた父親を毎週療養病院に見舞いながら家では孫娘を育てている。 イルナム自身、弟の出産後に母を失い、その後祖母を失い9歳から家事や弟の世話をするヤングケアラーだった。 また孫娘は息子が公務員試験予備校に通うために考試院に住んでいた頃に恋人が妊娠して産んだ子どもで、産まれて百日でイルナムに預けてその女性は去ってしまい育てることになった。 幼い頃からケアを与えることしかしてこず、ケアを受けたことがほとんどないだろう彼女の人生について考えてしまった。 第三部は慶尚道方言が多用されており、訳者の小山内園子さんは津軽弁に置き換えて訳出していた。 そのことはすんみさんとのリレーエッセイ『2人は翻訳している』に詳しい。 実際に読んでみて、登場人物のキャラクターのイメージがつがやすかった。
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