ケアする心
40件の記録
きなこ@kinako20252026年4月26日読み終わった考えさせられる韓国文学ケアをするとは? ケアに関する10編の短編小説が収録されている。 子育ても介護も、さらに日常生活を家族が平穏に暮らしていけるように整えることも全部ケアに含まれる。 その大部分を女性が担う。そして祖母から母へ、娘へとケア労働が受け継がれていく。時代が変わっても同じように伝えようとする側と、それを拒否する側。女性同士でも一枚岩というわけでもない。 ケア労働は重労働で重要なのに、これほど軽んじられている労働もないのではないか。 「ヨンジュの半分」は読んでいて胸が痛くなる。ヨンジュには幸せになって欲しい。 表題作の「ケアする心」のラストが怖すぎて、続きが書かれていないか、後半のページをめくったほど。 「安」「入所」「特別警戒地域」には慶尚道の方言が使われていて、翻訳者の小山内園子さんは、最初は全部共通語にするつもりだった。だが作者の作風から、方言は作家の個性だと考え、小山内さんが自由に使える津軽弁にしたとか。(慶尚道の言葉と似ていた) ハン・ガンの『別れを告げない』で訳者の斎藤真理子さんが済州島の方言を最初は沖縄方言にしていたが、結局それはやめたと書かれていたのを思い出した。外国語の方言の翻訳とはなんと繊細で難しいものかと思う。



汐見@siomi2509272026年3月31日読み終わった韓国発の短編集。とても良かった。 現代社会で生きることの息苦しさ、人との関わりの難しさ。他人はもちろん、距離の近い他者である家族だからこその難しさなど。 相手の言葉一つ行動一つが心の中にじわじわと染みになっていく、そんな主人公の内面を読む。 どの話も「それでも日々を生きていかなければならない」に収束する。それは生きる支えにも絶望にもなり得るものだと感じた。 大きな事件というわけではない、だけど確かに存在する困難や鬱屈を可視化するような一冊。当事者でも自覚しにくい類の感情だと思うので、この本にすくい上げられるような気持ちになる人もいるのではと思う。 解決を提示するものではなくとも、このように生きる人々を真摯な目で見据えて書く人がいることに救われるというか。





もぐもぐ羊@sleep_sheep2026年2月27日買った出先でくまざわ書店に寄ったら今日はくまざわポイント5倍とのことで買ってきた。 翻訳した小山内園子さんが釜山方言をどう翻訳するか『2人は翻訳している』で悩んだ末に津軽弁に置き換えて訳したことを書いていて、トークイベントでも津軽弁に翻訳するにあたって津軽弁ネイティブの人に監修してもらったと話ていたので発売前からすごく楽しみにしていた。













































