
ぎい
@untermrad_0702
2026年11月3日
もの食う人びと
辺見庸
かつて読んだ
食
おすすめ
ノンフィクション
読書週間2026
静かだけど、冒険中。
読書週間に便乗シリーズ。
こちらはノンフィクション。
世界中の食と、それを食べる人たちについて。
著者の辺見庸氏が、
日本での飽食生活を離れ、世界の食事状に直に触れたい、と思い立ったことがまずすごいな、と。
そして、スラム街、紛争地域、過酷な労働の現場、刑務所……と、
言葉通り身一つで乗り込んでいって、
食だけでなく、そこに生きている人々の生活、思考を体験した上で、
一つひとつの文章を書き上げているのが本来にすごい。
どんな場所ででも人は食べる。
どんな物でも食べる。
人は生きている限り生き続けなければならないし、
そのためには食べなければならないから。
食と生は直結している。
意思が生へと向かわなくても、
体が生を望む限り、食は体に求められる。
悲しみの底にあっても、絶望していても、苦痛が去ることがなくても。
人は食べる、生きるために。
自分は食べ物にこだわりがない方だと思っている。
けどそれは、自分が食に不自由したことがないための驕りだろうか。
死にたくない、死ぬのは怖いと思うけれど、
じゃあ自分は、チェルノブイリの森のキノコや、バングラデシュの残飯を食べるだろうか。
食って、命がけの冒険なんだ。