
読書記録
@records
2025年4月14日

メメントラブドール
市街地ギャオ
読み終わった
皮肉でコーティングされたような文章ばかりだと思いながら読んでいた。
辛辣な視線は周囲に対してだけでなく、時には自分自身にも向けられる。
起こってしまった出来事が身から出た錆だとわかっていても、落ち込んだり、目を逸らしたり、悪態をついてでもいないとやっていられないような気持ちになるのがすごくわかるなと、共感してしまった。読みはじめる前に予想していたよりも、好きな小説だった。
「いつだって自分を含めた誰かを無鉄砲に煽って生きている。そうしないと立っていられない場所にいるのだから仕方ない、という開き直りはどれくらいの正当性をもって響くのだろう。」p.99

