
たま子
@tama_co_co
2025年4月15日

統合失調症の一族
ロバート・コルカー,
柴田裕之
読み終わった
@ 自宅
家族がそれぞれの内に秘め忘れようとした出来事の数々は年月を経て語られはじめ、ページが進むにつれて、次々に新しい事実が明らかになっていく。まるでサイコミステリー小説を読んでいるようで、ついさっきまで信じていたことが無になり、別の可能性の浮上、でもそれも確かではなく、憶測をなんども重ねながら、一進一退の研究成果にじりじりしながら、わずかずつ真実に近づいていく怖さと、知りたさがずっと続く。ロバート・コルカーの並外れた調査力とストーリーテラーさに慄きながら、抗いがたく一気に読んでしまった。
この物語は、統合失調症とともに生きてきた家族の物語であり、その原因や対処を見つけることに一生をかけた不屈の研究者たちの物語でもある。









