
なこ
@nonbibiri75
2025年4月15日

読み終わった
感想
再読
「本格ミステリィ」に包まれた核(コア)は恋愛小説で、蓋を開ければきゅんもメロドラマも存在しました。
…な ん で ⁈😂
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「すべてがFになる」から始まるS&Mシリーズの3作目です。有名すぎてわざわざ概要語らずともいいかと思っちゃうくらいの一冊ですが、まぁ、少しだけお付き合いくださいな笑。
那古野市のN大の学生である萌絵は、同級生の片山和樹の家族が行うクリスマスパーティーに誘われます。萌絵は(そう見えないけど)お嬢様で、親御さんとパーティーの主催者に縁があっての招待です。萌絵を小さい時から知る、また現在萌絵が慕っているN大助教授の犀川創平はパーティーを羨みお願いして一緒に行けることになります。
そして招待された別荘三ツ星館では屋外の巨大彫刻が消えるというマジックが。皆がトリックを考えてる中で人が殺されて…。
という導入です。えとね、本の8割方はヒント散りばめられてるんだろうけどさっぱり分からないまま事件が追加されながら進みます。いざ種明かしの箇所にくると溺れそうな量の情報が追加されて全て見えます。すごい。
ちょっとネタバレなんですがスッキリではないんですよ…。トリックこそきっちり解決しますが、ざらっとした引っ掛かりが残ります。それがこのシリーズの魅力かも。それを定義するのは犀川先生であり読み手である私たちです。
理系ミステリィとよく言われてますが、理系っぽい話はぼんやり分かりそうな気がしたり軽く読み流しても支障はなかったりでゴリゴリ文系の私が楽しめる本ですので食わず嫌いの方はぜひどうぞ!
趣旨違うかもですが犀川先生と萌絵のもだきゅんも見どころです🤭
家族への推薦度★★★☆☆
(映像ならともかく、ミステリを読みつけてない人が読むのは骨が折れるだろうから笑)
