
ハム
@unia
2025年4月15日

優しい語り手
オルガ・トカルチュク,
久山宏一,
小椋彩
読み終わった
普段あまり意識してないけど「一人称」「三人称」として言語を区分けして思考するのが当たり前になってるし、それは現代の多くの物語を通してもそうみえる。
けれどトカルチュクは日々の実感や自然とのつながり、夢や詩のような体験にはもっと曖昧で連続的な感覚があると考える。
なので、現代のあらゆる分断を乗り越えて、現代の視点では断絶している部分のつながりを見出すために必要な語り手として「第四人称」があると。
文学のひとつの挑戦だし、可能性だと思う。
様々な娯楽やテクノロジーがあるなかで「文学」に触れる意味(すぐ意味とか求めちゃうのはダメなんだろうけど)はそうした世界とのつながりをあらためて考え直す試みなのかなと感じた。




