松本真波 "ちくま日本文学(037)" 2025年4月15日

松本真波
松本真波
@_mm177177
2025年4月15日
ちくま日本文学(037)
『金魚撩乱』読了。 自分の愛する人を自分の手で創造する。 女は、1人の男をこれほどまでに狂わせてしまうのだが、当の本人の生き様を見ているとまるで男に育てられている金魚そのもののようで切ない。もしかすると、相手を自身に執着させる事でしかその存在意義を示す手段が無かったのかと思うと、やはりかの子の描く女性には同情してしまう。 今回も、"水"関連(特に金魚)の情景描写は美しかった。
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