
ぴぐ
@pgmn
2025年4月15日

買った
読み終わった
食べ物をテーマやキーワードにした物語が少し苦手だった。それはたぶん、食へのこだわりの無さや、一方でそこそこの偏食家であることが招いたコンプレックスであったのだと思う。
書店でこの本のタイトルと表紙を見かけても絶対に手に取らなかったと思うけれど、ネットであらすじを見かけた際に絶対読みたいと思った。
体型を気にして等の理由とは別で、食べることがなんとなく苦手な人は10人に1人くらいの割合でいる気がする。生きるためには食べることから逃げられないし広告やメディア、SNSでも食べ物に触れない日はない。そんな社会で、食事が苦手という気持ちを隠して生活する人たちを体現した本でありタイトルであり表紙であるようにも見えるなと感じた。
二谷を見ていると、かつて私に恋人の愚痴をこぼしてきた知人の顔が浮かんでくる。恋人を理解できないという貴方のこともまた、私は理解できない。そしてまた一つ、恋愛への不信感を募らせる。

