
雨の夜
@asatoyoru
2025年4月16日

工場日記
シモーヌ・ヴェイユ,
田辺保
読み終わった
「そのままの形で理解された記号の組み合わせから一つの普遍的な理論を作り上げるためには記号の組み合わせにおいてかなり明晰な観念を得ていなければならないと言えよう」
「多くのものに共通なものを表象する記号」
実際と記号の乖離を理解し記号の集合を把握していなければ理論は立てられない。
だが「そのまま」も「乖離」も現物を理解して初めて得られるものだ。記号を通すことで何らかの要素は削られている。
結局不完全な理解と不確かな記号を元に理論をたてるより他はない。そうやってできた理論は結局のところ束の間条件付きで存在するしかできないのだろうなと思った。

