
ハム
@unia
2025年4月17日

NEXUS 情報の人類史 下
ユヴァル・ノア・ハラリ,
柴田裕之
読み終わった
民主主義も全体主義もAI革命においてディストピアな未来がある。
情報という人々をつなぐものが高度になりすぎると逆に分断を招いている皮肉とそれを「シリコンのカーテン」と表現するハラリの歴史に対する視座に震える。
〈不可謬という幻想を脇に押しやり、強力な自己修正メカニズムを持つ制度や機関を構築するという、困難でかなり平凡な仕事に熱心に取り組まなければならない〉
この本がまさにNexusであり、みんなが読んで誰しもこの歴史認識をもってAIと対峙すればそれこそ有効な「共同主観的現実」が生まれてハッピーなんだろうけど、個々に深く根差した神話にアプローチするのは人ではなくAI(アルゴリズム)という流れはなかなか断ち切れなさそう。
希望の書なんだけどディストピアな未来しか見えないのは自分が悲観的なせいなのか…?



