NEXUS 情報の人類史 下

25件の記録
- ハム@unia2025年4月17日読み終わった民主主義も全体主義もAI革命においてディストピアな未来がある。 情報という人々をつなぐものが高度になりすぎると逆に分断を招いている皮肉とそれを「シリコンのカーテン」と表現するハラリの歴史に対する視座に震える。 〈不可謬という幻想を脇に押しやり、強力な自己修正メカニズムを持つ制度や機関を構築するという、困難でかなり平凡な仕事に熱心に取り組まなければならない〉 この本がまさにNexusであり、みんなが読んで誰しもこの歴史認識をもってAIと対峙すればそれこそ有効な「共同主観的現実」が生まれてハッピーなんだろうけど、個々に深く根差した神話にアプローチするのは人ではなくAI(アルゴリズム)という流れはなかなか断ち切れなさそう。 希望の書なんだけどディストピアな未来しか見えないのは自分が悲観的なせいなのか…?
- かみかみ@kamikami35942025年4月15日読み終わった学び!上巻よりも現代に触れることが増えた。AIが自らネットワークのメンバーとして振る舞い、もはやArtifical Inteligenceから人類とは相容れないAlien Inteligenceになりつつあるといったことが書かれている。AIをコントロールしつつ、恩恵を最大限にかつ害を最小限にするための枠組を国家的そして国際的に構築することが焦眉の急である。第二のスティーブ・ジョブズやイーロン・マスクになりたい人は多くても、第二のオードリー・タンになりたい人は少ないという著者の見解が鋭い。
- りんご食べたい@k-masahiro92025年4月10日読んでるアメリカの議会襲撃事件に参加した大勢の人の中から1人を割り出す技術や、中国の児童誘拐で十数年後に成長した子どもを見つけ出す技術など、AI進歩の著しさがわかる。そしてヒジャブを被らない女性を取り締まるために顔認識テクノロジーを使用するイラン警察など、体制への順応に使われる恐ろしさも描かれる。まだ100ページ弱だけど、この後どうなっていくのかな。
- CandidE@araxia2025年3月12日読み終わった困難だがまったく平凡な仕事に熱心に取り組める人間は、そう多くない。そんな無理ゲーこそAIの得意分野である。しかし、「対話を試み、信頼を築きあげる」という営みは、果たしてAIの領分なのだろうか? 生活全てをアルゴリズムに拿捕され、ジャンクデータの大海に投げ出される前に、各自熟考されたい。