
数奇
@suuqi
2025年4月17日

新潮 2025年 5月号
新潮編集部
読んでる
村上春樹の最新短編『武蔵境のありくい』をひとまず読了。『かえるくん、東京を救う』のような、童話的なキャラクターが概念的な悪と対峙するお話だと解釈したけど、掴みどころがなくよくわからない作品だった。途中、『海辺のカフカ』でナカタさんがジョニー・ウォーカーを刺すシーンに似ている場面があり、この作品も想像力の中の責任から目を背けないことを描こうとしているのだろうか。しかし『海辺のカフカ』では「血は流れなければならない」とされているのに対し、こちらは血が流れないのは気になるところ。

