ねむみん "赤と青とエスキース" 2025年4月17日

ねむみん
@nemumin
2025年4月17日
赤と青とエスキース
この方の本を読むのは「人魚が逃げた」に続いて2作目。今作では人魚ではなく「赤と青」がキーとなり、章ごとに主人公が変わっていき、最後の章ですべての物語が繋がる。この構成がこの作家さんの得意なスタイルなのかな? もしかして、と思いながら読み進めていたのに自分が気づいてなかった描写もたくさんあって、今作も感想が「やられた!」になった。 構成の上手さを抜きにしても、あたたかなまなざしで描写される彼らの幸せを願わずにはいられない、素敵なお話。 情熱的な恋愛を経ても50代になるまで衝突し続ける2人がなんというか「らしい」感じがして良かった。そのまま20代でゴールインするほうが美しい話かもしれないけど、そううまくはいかない2人を通して、自分のこれからの迷いある人生も肯定してもらえた気がした。
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