菜穂 "潤一郎訳 源氏物語 (巻1)..." 2025年4月13日

菜穂
菜穂
@mblaq_0825
2025年4月13日
潤一郎訳 源氏物語 (巻1) (中公文庫)
輪読会にて 今回はP304~P325「紅葉賀」 行幸にて藤壺さんの見ている前で素晴らしい舞を披露した光源氏さん。 その後お互いの想いを交わせることはできたもののそれ以降は素っ気ない態度の藤壺さん。 これは仕方ない。むしろ藤壺さんが苦しそうで可哀想。 光源氏さんは寂しさを若紫ちゃんで紛らわすのですが、今度は若紫ちゃんが光源氏さんに夢中になりつつありまた可愛らしく嫉妬もしたり。これは光源氏さんの思惑通りにお育ちなさってきたなと複雑な気持ちになりました。 そんな中遂に藤壺さんのお腹の子が誕生するのですが、お顔は光源氏さんそっくり。そんなベビーを見て桐壺帝は手放しに喜ぶのですが、のんき君かよとツッコミたくもなるものです。藤壺さんは益々苦しそう。光源氏さんは益々傲慢に、それなのに複雑な気持ちになって涙こぼすのはいかがなものかと思うのです。 葵の上やその父にも同情してしまうし…… 「末摘花」で、ちょっぴり光源氏さんの好感度アップしたけれど、またここでダウンでした。 まぁでもよくよく考えてみると、光源氏さんは常に誰かに執着していてそれはそれで苦しそうです。心から幸せと思える平穏な日々は訪れるのだろうか。
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