潤一郎訳 源氏物語 (巻1) (中公文庫)

5件の記録
- 菜穂@mblaq_08252025年8月10日読んでる本のある暮らし積読家読書会すみれP381~P393「葵」 葵の上さんは物怪に取り憑かれるというハプニングもありましたが、なんとか無事に御出産。良かったと胸を撫で下ろすも、結局また物怪に取り憑かれお亡くなりになりました。 そんな非常事態の最中、葵の上さんに優しい言葉をかけご心配なさる光源氏さん。 しかし、産まれたての赤ん坊を見て間接的に藤壺さんに会いたいという想いを膨らませ、結局会いに行ってしまいます。葵の上さんはその最中ひっそりとお亡くなりになったのでした。 いやさ、もうマジで。完璧ボーイズだとしても許される限界というものがあります。 これまでも最低だったけど、今回は本当に最低だよとぷりぷりしながら読んだのは私です。 葵の上さんも六条御息所さんも報われなさすぎる。 これ、恋愛モノと捉えて読むと全くキュンどころがない物語だけれども当時の読者はどんな風に読んでいたのだろうか。 社会情勢?世の中の闇?
- 菜穂@mblaq_08252025年7月13日読んでる本のある暮らし積読家読書会すみれ輪読会輪読会にて 第22回 P365~P381 「葵」の続きです。御車事件のあと、六条御息所さんのことを心配し訪ねていくも対面してもらえず、 「何としたことだ、こんな具合にお互いに角立たないようにして下さればいいのに」と愚痴をこぼしながら若紫ちゃんの元へ逃げる源氏さん。 いやいや、源氏さんはいつも人のせいにするねんな、とここで一カチン。 若紫ちゃんの御髪を整え一緒に祭り見物に出掛けますと、女性を連れいているのにお構いなしに源氏さんに声をかける女性が。 典侍さんです(゚∀゚)キタコレ!! この堂々とあっけらかんとした感じ、やっぱり好きです。源氏さんはあまり良い気はしていないようですけれども。 ここまではまだ良かったのに…… この後はただひたすら六条御息所さんが可哀想で可哀想で。 葵上さんも苦しそうですが、幾分自業自得のような気もします。もう少し配慮があったならね…… それにしても源氏さんよ。六条御息所さんに勝手なことばかり言いよってからに。 ここで、何カチンきたことか。そら六条御息所さんも生霊飛ばしますって。いっその事源氏さんに飛ばせば良かったのに。 そんな中、葵上さんはなんとか無事男の子を出産。さてこの後どうなることやらということろで続きはまた来月。
- 菜穂@mblaq_08252025年6月8日読んでる本のある暮らし積読家読書会すみれ輪読会輪読会にて 第21回 P339~P364「花宴」「葵」 🌸「花宴」では、桜の宴でまたも皆を魅了した光源氏さん。 酔い心地のまま藤壺さんのもとへ行こうとしますが、その願いは叶わず……。 それでも諦めずふらふらしていると、不用心に開いていた戸がひとつ。 そこである美女と出逢い、仲を深めることに。 いや、光源氏さんよ。 いくらなんでもふらふらしすぎやろ。呆れてしまうわ。 頭の中では「あの人もこの人も」と思い浮かべてるくせに、新たな女性を見つけたら吸い寄せられるようにそちらへ行ってしまうんだもの。 ……でも、これは後に厄介なことになりそうな予感。 🍃そして場面は変わって「葵」。 かの有名な(?)御車事件です。 私はまだよく理解しきれていないけれど、やっぱり……根源は光源氏さんなんじゃ……? なんかもう、振り回されて翻弄されている女性たちが本当に可哀想で、読んでいて胃がキリキリしてきました。 私、やっぱり光源氏さんの良さ、わからないわ。 私だったら断然、空蝉の夫・伊予介がいいなぁ。
- 菜穂@mblaq_08252025年4月13日読んでる本のある暮らし輪読会輪読会にて 今回はP304~P325「紅葉賀」 行幸にて藤壺さんの見ている前で素晴らしい舞を披露した光源氏さん。 その後お互いの想いを交わせることはできたもののそれ以降は素っ気ない態度の藤壺さん。 これは仕方ない。むしろ藤壺さんが苦しそうで可哀想。 光源氏さんは寂しさを若紫ちゃんで紛らわすのですが、今度は若紫ちゃんが光源氏さんに夢中になりつつありまた可愛らしく嫉妬もしたり。これは光源氏さんの思惑通りにお育ちなさってきたなと複雑な気持ちになりました。 そんな中遂に藤壺さんのお腹の子が誕生するのですが、お顔は光源氏さんそっくり。そんなベビーを見て桐壺帝は手放しに喜ぶのですが、のんき君かよとツッコミたくもなるものです。藤壺さんは益々苦しそう。光源氏さんは益々傲慢に、それなのに複雑な気持ちになって涙こぼすのはいかがなものかと思うのです。 葵の上やその父にも同情してしまうし…… 「末摘花」で、ちょっぴり光源氏さんの好感度アップしたけれど、またここでダウンでした。 まぁでもよくよく考えてみると、光源氏さんは常に誰かに執着していてそれはそれで苦しそうです。心から幸せと思える平穏な日々は訪れるのだろうか。