松本真波 "ちくま日本文学(037)" 2025年4月18日

松本真波
松本真波
@_mm177177
2025年4月18日
ちくま日本文学(037)
『鮨』読了。 今回は主要人物の名前が水にまつわる「湊」であった。 その名の通り、湊の周りには人が集まっているようだが、彼自身は一所に留まる事は出来ずにいるらしい。家の没落という暗い過去に引きづられてなのかもしれない。だが、鮨屋に足を運んでしまうのは、亡き母の精一杯の行為(息子の為に寿司を握る)からなのかもしれないと思うと切ない。 母になった今なら分かるが、子供の偏食が酷くて目の前で痩せこけていく様を見るのは非常に辛い。心配でならない。 母の息子に対する愛情の深さ、必死さを感じた。
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