
米谷隆佑
@yoneryu_
2025年4月20日

文庫 ヘッセの読書術
ヘルマン・ヘッセ,
フォルカー・ミヒェルス,
岡田朝雄
読み終わった
読書の普遍性を説く論調が、神秘性から出発することが少なくむしろ読み易く感じた。
古今東西あらゆる学問に精通したヘルマンヘッセにとっての「息抜き」が、どれほどの効用を自身の生活に与えたのか、そのことについてさまざまな視座から語られる。いろんな説教のなかでも、特に優しい口調のヘルマンヘッセからしか得られない潤いがある、とぼく思う。彼の語り口が、鬱屈とした理不尽な社会を前に、必要に迫られることがある。