
無限の上機嫌!
@joukigen
2025年4月9日

銭湯
福田節郎
読み終わった
〝顔もわからない人と待ち合わせるということになれば、自分から声をかける気恥ずかしさを味わわないですむよう、相手よりも先に目的地にたどり着き、身なりの特徴などを伝えて見つけてもらいたい、そう思って二十五分も早く到着するよう段取りをしていたのに、二つ手前の駅を通過したところで「お疲れ様です、改札前にいます、ジャイアンツのユニホームを着ているのでわかると思います」というメールが届いてしまった。〟
という冒頭の一文でぐっと引きこまれる。そこからは、よくわからないまま気づくと読み終わっている。町田康の小説のような感触もあった。