銭湯

8件の記録
- ふじこ@245pro2025年7月2日読み終わった酔っぱらいの夢の話をずっと聞かされているような、真面目に聞かなくてもいいのになんだかんだで最後まで付き合ってしまった。全ての受け答えが適当で、でも人の話なんてそんなにちゃんと聞かなくても世界はどこまでも続いている。バツイチ男の哀愁と中途半端な諦念はぐだぐだと身体に纏わりついてくるようで始末が悪い。でも、長い人生の中で時には同じところをぐるぐるすることがあってもいい。ぐるぐるしていたらいつの間にか知らない場所にたどり着いている、そんな旅がしたくて私は本を読んでいるのかもしれない。すべてを捨てて僕は生きてる。
- 無限の上機嫌!@joukigen2025年4月9日読み終わった〝顔もわからない人と待ち合わせるということになれば、自分から声をかける気恥ずかしさを味わわないですむよう、相手よりも先に目的地にたどり着き、身なりの特徴などを伝えて見つけてもらいたい、そう思って二十五分も早く到着するよう段取りをしていたのに、二つ手前の駅を通過したところで「お疲れ様です、改札前にいます、ジャイアンツのユニホームを着ているのでわかると思います」というメールが届いてしまった。〟 という冒頭の一文でぐっと引きこまれる。そこからは、よくわからないまま気づくと読み終わっている。町田康の小説のような感触もあった。