
じょ
@Jo
2025年4月20日

科学者たちが語る食欲
デイヴィッド・ローベンハイマー,
スティーヴン・J・シンプソン,
櫻井祐子
読み終わった
図書館で借りた
生物学
知恵本
バッタの昆虫学者が「食欲」について解説する本。
対バッタというニッチな研究から生物一般の食欲のメカニズムまで派生して解明されていく流れがおもしろい。
一冊通して衝撃の事実が多すぎる。
他の本に比べて
各章の中での中タイトルの量が多かったが、
中タイトル全てに興味が惹かれる内容があった。
食欲の強力なトリガーはタンパク質。
タンパク質の摂取が満たされなければ食欲も満たされない。
ほとんどの生物は
食欲に従って食生活を続ければ
「基本的には」健康でバランスの良い食事ができるよう設計されている。
ただしヒトは
「おいしくて安価で便利な食べ物をいつでも食べたい」という願いを叶えられる力を持ってしまった。
「稲作」と「産業」からヒトの食生活が歪み始める。
著者の、バッタには丁寧で優しいが、
産業や加工食品にすごい冷たい論調がおもしろかった。



